(こちらの記事は2025年の7月15日に投稿されました。)
スキンケアを始めたばかりの方によく聞かれる質問が「化粧水、美容液、乳液はどの順番で使えばいいの?」というものです。
実は、この順番を間違えると、せっかく良い化粧品を使っていても効果が半減してしまうことがあります。
スキンケアには「水分の多いものから油分の多いものへ」という基本原則があり、これを守ることで各アイテムの効果を最大限に引き出すことができます。
この記事では、化粧水・美容液・乳液・クリームの正しい使い方と順番を初心者の方にもわかりやすく解説します。
今回は、スキンケア初心者の方に向けて、正しい順番とその理由を詳しく解説していきますので、スキンケアの初心者の方は是日、参考にしていただければと思います。
化粧水・美容液・乳液・クリームの順番について詳しく知りたい人
スキンケア初心者の人
化粧水・美容液・乳液・クリームの順番の理論について詳しく知りたい人
なぜ化粧水・美容液・乳液・クリームは順番が重要なのか
そもそもなぜ、化粧水・美容液・乳液・クリームは順番が重要なのでしょうか?
それは肌には水分と油分のバランスが重要になってくるからです。
順番を間違えると、先に油分の多いアイテムを使ってしまい、後から塗る化粧水などが浸透しにくくなってしまいます。
これは、油分が肌表面に膜を作り、水分の浸透を妨げてしまうためです。
そのため、スキンケアを間違った順番で使用すると下記のような事象が発生します。
- 化粧水が肌に浸透しにくくなる。
- 美容液の有効成分が届きにくくなる。
- 肌表面がベタベタして不快感を感じる。
- 化粧ノリが悪くなる。
スキンケアをしっかり行ったつもりでも、肌のキメが乱れたり、化粧ノリが悪くなったりと、かえって違和感を覚えることがあります。
場合によっては、「スキンケアをしないほうがマシだった」と感じてしまうかもしれません。
順番を間違えると、肌トラブルになりかねないことから、化粧水・美容液・乳液・クリームは順番がとても重要になります。
化粧水・美容液・乳液・クリームの正しい順番
ここでは化粧水・美容液・乳液・クリームの正しい順番についてご紹介します。
化粧水・美容液・乳液・クリームの正しい順番は次の通りです。
正しい順番でスキンケアを重ねることで、それぞれのアイテムが持つ効果を最大限に発揮できます。
また、スキンケアは朝と夜に行うことが理想的であるとされています。
そのため、ここでは朝や夜にケアを行う場合の順番についてご紹介します。
朝にケアを行う場合
朝にケアを行う場合は下記の順番をおすすめします。
- 洗顔
- 化粧水
- 美容液
- 乳液
- クリーム(必要に応じて)
- 日焼け止め(必要に応じて)
朝のケアは、肌を整えたうえで外部刺激(紫外線・乾燥など)から守ることが目的です。
基本の順番は「洗顔 → 化粧水 → 美容液 → 乳液 → クリーム(日焼け止め)」です。
日焼け止めは紫外線対策として非常に重要なので、外出する日は必ず使用しましょう。
夜にケアを行う場合
夜にスキンケアを行う場合は下記の順番をおすすめします。
- クレンジング
- 洗顔
- 化粧水
- 美容液
- 乳液
- クリーム
夜のスキンケアは、肌の汚れを落とし、日中に受けたダメージをしっかりケアすることが目的です。
クレンジングと洗顔でメイクや皮脂汚れを落としたあと、「化粧水 → 美容液 → 乳液 → クリーム」の順にケアすることで、肌にしっかりと潤いと美容成分を届けることができます。
また、夜は肌の再生が活発になる時間帯でもあるため、保湿や栄養を与えるアイテムをしっかり使うことが大切です。
化粧水・美容液・乳液・クリームの役割
化粧水・美容液・乳液・クリームの順番はわかりましたが、それぞれどのような役割や効果を果たしているのでしょうか。
ここでは、粧水・乳液・美容液・クリームの役割と効果についてご紹介します。
化粧水の役割
化粧水は肌に水分を与えるアイテムとなります。
洗顔後の乾いた肌にまず水分を補うことで、次に使う美容液や乳液の浸透を高めてくれます。
化粧水の主な役割は下記となります。
- 洗顔で失われた水分を補給する。
- 肌を整えて、次に使用するアイテムの浸透を助ける。
- 肌のpHバランスを調整する。
- 肌表面を柔らかくする。
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美容液の役割
美容液は、シミ・毛穴・乾燥・ハリ不足など特定の肌悩みにアプローチするアイテムとなります。
化粧水で水分を補った後に使用することで、美容成分が角質層に届きやすくなります。
美容液の主な役割は下記となります。
- シミ、くすみ対策(ビタミンC誘導体など)
- 乾燥対策(ヒアルロン酸、セラミドなど)
- エイジングケア(レチノールなど)
- 毛穴ケア(ナイアシンアミドなど)
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乳液の役割
乳液は水分を逃さないように肌にフタをするアイテムとなります。
適度な油分で肌の柔らかさを保つ効果もあります。
乳液の主な役割は下記となります。
- 化粧水で与えた水分を閉じ込める
- 適度な油分で肌を柔らかく保つ
- 肌のバリア機能をサポートする
- 次に使用するクリームの浸透を助ける
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クリームの役割
クリームは最も油分の多いアイテムで、スキンケアの最後に使し、保湿の時間をキープするアイテムとなります。
クリームの主な役割は下記となります。
- 肌表面に保護膜を作る
- 水分の蒸発を防ぐ
- 外部刺激から肌を守る
- 肌にハリと弾力を与える
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化粧水・美容液・乳液・クリームの正しい使用順番の詳細解説
ここでは粧水・乳液・美容液・クリームの正しい使用順番の詳細について解説します。
分子の大きさと油分の含有量との関係
まず、1つ目は分子の大きさと油分の含有量が関係しているということです。
スキンケアは分子が小さく水分量の多いものから使用することで、効率的に肌に浸透させることができます。
そのため、一番初めに使うのは水分が豊富で分子が小さい化粧水が最適です。
化粧水で肌をやわらかく整えることで、次に使う美容液や乳液の成分がより浸透しやすくなります。
水分の多いものから油分の多いものへ
2つ目は、水分の多いものから油分の多いものへという原則があるということです。
水分を肌に浸透させた後、油分で蓋をして水分の蒸発を防ぐことで、肌の潤いを保つことができます。
そして各アイテムの水分量と油分量は大体ですが、下記のようになります。
アイテム | 水分量 | 油分量 |
---|---|---|
化粧水 | 90% | 10% |
美容液 | 80% | 20% |
乳液 | 70% | 30% |
クリーム | 50% | 50% |
つまり、最初は一番油分量が少ない化粧水で最後は油分量が一番多いクリームが最適となります。
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化粧水・美容液・乳液・クリームの順番でも例外ケースがある
先ほどまで化粧水・美容液・乳液・クリームが正しい順番だとご紹介しましたが、一部の化粧品では以下のような例外が存在します。
- 導入美容液(ブースター): 化粧水の前に使用し、後続アイテムの浸透を高める。
- オイル美容液: 油分が多いため、乳液の後に使用する場合がある。
- ジェル状クリーム: 軽いテクスチャーのため、乳液の前に使用することも。
導入美容液は浸透量を上げるため、化粧水の前に使用したり、オイル美容液は油分が多いことから、乳液後に使用することがあります。
また、ジェル状クリームは軽いテクスチャーであることから乳液の前に使用することがあります。
肌タイプ別による化粧水・美容液・乳液・クリームの順番
スキンケアの基本的な順番は「化粧水 → 美容液 → 乳液 → クリーム」ですが、肌質によっては使用するアイテムや量、順番を微調整することで、より効果的なケアが可能です。
ここでは、乾燥肌・脂性肌(オイリー肌)・混合肌・敏感肌の4つの代表的な肌タイプに合わせた、スキンケアアイテムの使い方やポイントをご紹介します。
乾燥肌の場合
乾燥肌の方は「保湿力を重視したアイテム選び」と「重ね使い」がカギになります。
基本の順番は変わりませんが、それぞれしっかりと丁寧に使うことが大切です。
特に美容液やクリームは、水分を閉じ込める役割があるので欠かさず使いましょう。
脂性肌(オイリー肌)の場合
皮脂分泌が多い脂性肌は、油分を抑えながらも「水分補給」をしっかり行うのがポイントです。
べたつきを避けたいからといって保湿を怠ると、かえって皮脂が過剰分泌されてしまいます。
クリームは不要な場合もありますが、乾燥を感じる時は油分控えめのものを少量使いましょう。
混合肌の場合
Tゾーンは脂っぽく、Uゾーンは乾燥しがちな混合肌は、部位ごとにアイテムの使い分けが理想です。
重ね塗りや部分使いでバランスを取るケアが効果的です。
Tゾーンは軽め、乾燥しやすい頬などは重ね塗りがおすすめです。
敏感肌の場合
敏感肌の方は「刺激の少ない低刺激処方」かつ「シンプルなステップ」が基本です。
使うアイテムは少数精鋭で、肌に負担をかけないよう心がけましょう。
肌の状態によってはクリームを省略し、肌の様子を見ながら調整することをおすすめします。
化粧水・美容液・乳液・クリームのよくある間違いとNG行為
毎日使っているアイテムでも、間違った使い方をしてしまうと本来の効果が発揮されません。
ここでは化粧水・美容液・乳液・クリームのよくある間違いとNG行為についてご紹介します。
アイテムの順番を間違える
まず、1つ目はアイテムの順番を間違えるということです。
使用するアイテムの順番を間違えると、肌への浸透率が悪くなり、せっかく良いスキンケアアイテムを使っていても十分な効果を発揮することができません。
例えば、下記のようなケースでケアを行うと、本来の効果を十分に得られないことがあります。
- 乳液を化粧水の前に使う場合: 油分が水分の浸透を妨げる。
- 美容液を最後に使う場合: 保湿されないため、効果が十分に発揮されない。
- クリームを化粧水の直後に使う場合: 途中のステップが飛ばされる。
保湿や美容成分の浸透を重視する場合は、アイテムの順番を正しく守ることがとても大切です。
量の使いすぎや使わなすぎである
2つ目は量の使いすぎや使わなすぎであるということです。
量が多すぎると肌に負担をかけ、少なすぎると効果が十分に得られません。
そのため、各アイテムの使用量は下記をおすすめします。
- 化粧水:500円玉大が目安
- 美容液:1-2プッシュ(製品による)
- 乳液:10円玉大が目安
- クリーム:パール粒大が目安
時間の置きすぎや短すぎである
3つ目は時間の置きすぎや短すぎであるということです。
各ステップ間は、前のアイテムが肌に馴染んでから次のアイテムを使用しましょう。
時間を置きすぎると肌が乾燥してしまい、短すぎると混ざり合ってしまいます。
Sossy
化粧水・美容液・乳液・クリームの効果的な使い方のコツ
スキンケアアイテムは、ただ塗るだけでは本来の効果を十分に発揮できないこともあります。
各アイテムの特性を理解し、正しい方法で使うことで、保湿・美容成分の浸透力や持続力が格段にアップします。
各アイテムの適量を守る
まず1つ目は、各アイテムの適量を守るということです。
下記を目安に、正しい量でスキンケアを行いましょう。
- 化粧水:手のひらに500円玉大を取り、2-3回に分けて馴染ませる。
- 美容液:1〜2プッシュ(スポイトタイプなら1回分)手のひらで温めてから、優しく押し込むように塗布する。
- 乳液:10円玉大を手のひら全体で包み込むように肌へ馴染ませる。
- クリーム:パール粒大を指先で顔に点置きし、全体にやさしく伸ばす。
塗り方や馴染ませ方を正しく行う
2つ目は、塗り方や馴染ませ方を正しく行うということです。
摩擦を避けながら、肌に必要な成分をしっかり届けるためにも、以下のような使い方を意識しましょう。
- 化粧水:パッティングよりも手のひらで押し込む
- 美容液:気になる部分には重ね塗りする
- 乳液:円を描くように優しく馴染ませる
- クリーム:最後に手のひらで顔全体を包み込む
初心者におすすめする化粧水・美容液・乳液・クリームの商品選び
初心者に方にとっては、スキンケア用品は何から揃えるべきか迷うことも多いかと思います。
ここでは、化粧水・美容液・乳液・クリームの選び方と揃える順番を分かりやすくご紹介します。
揃えるアイテムの順番
スキンケア初心者の方は、以下の順番で揃えることをおすすめします。
- 化粧水:最も基本的なアイテム
- 乳液:化粧水の効果を高める
- 美容液:肌悩みが出てきたら追加
- クリーム:乾燥が気になる季節に追加
スキンケア初心者の方は、必要最低限から段階的に揃えるのがおすすめです。
まずは「化粧水」と「乳液」の2点で土台を整え、肌の状態や季節に応じて「美容液」や「クリーム」を追加しましょう。
化粧水につきましては、下記の記事でおすすめ男性のおすすめ化粧水11選をご紹介してますので、詳しく知りたい場合は下記の記事をご参考ください。
【2025年最新】20代男性必見!優秀でおすすめなプチプラ化粧水11選!成分や効果も解説!
アイテムの成分表示の見方
スキンケア初心者の方は、アイテムの成分表示の見方も重要になってきます。
スキンケアアイテムは基本的に成分の配合量が多い順に記載されており、上位にある成分ほど効果が期待できます。
また、目的別にチェックしたい主な成分は以下の通りです。
- 保湿効果: ヒアルロン酸、セラミド、グリセリン
- 美白効果: ビタミンC誘導体、アルブチン、トラネキサム酸
- エイジングケア効果: レチノール、ナイアシンアミド、ペプチド
気になる肌悩みに合わせて、効果のある成分が上位に入っているかを確認しましょう。
オールインワンは効果的なのか?
最近は「オールインワン」という化粧品が登場し、1つで全てが解決することから人気を誇っています。
オールインワンとは化粧水、美容液、乳液、クリームなど、複数のスキンケア機能を1つにまとめたスキンケアのアイテムであり、時短にとても効果的です。
しかし、個別のアイテムと比較するとそれぞれの効果は薄くなる傾向があります。
そのため、時間がないときや旅行先では便利ではありますが、自分の肌悩みにピンポイントでアプローチしたいなら、ステップごとに使うのがおすすめです。
化粧水・美容液・乳液・クリームの順番でよくある質問
ここでは、化粧水・美容液・乳液・クリームの順番でよくある質問を3つほどご紹介します。
- 美容液は必要?
- 美容液は必須ではありませんが、特定の肌悩みがある場合は効果的です。シミ、乾燥、毛穴などの悩みがある場合は、その悩みに特化した美容液を取り入れることをおすすめします。
出典: 美容液はスキンケアに不要?【必要ない&意味ない】答えのカギは化粧水にアリ | LIPS
- 朝と夜で順番は変わる?
- 基本的な順番は変わりませんが、朝は日焼け止めを最後に追加し、夜は保湿や栄養価の高いクリームを使用するなど、それぞれの時間帯にあったアイテムを使用することが大切です。
出典: スキンケアの順番は朝と夜で違う?美肌につながる順番をチェック!|ドクターリセラ
- 複数の美容液を使う場合の順番は?
- 美容液には、「ローションタイプ・ジェルタイプ・乳液タイプ・クリームタイプ」の4つの種類があり、複数の美容液を使用する場合は、下記の順番のように油分が少ないものから順に使用します。
- ローションタイプ
- ジェルタイプ
- 乳液タイプ
- クリームタイプ
ただし、成分の相性もあるため、同じメーカーのラインで揃えるか、美容部員に相談することをおすすめします。
出典: 美容液を複数使いはアリ?いろんな肌悩みを同時にケアしたい人必見!効果的な美容液の使い方を徹底解説 | ONEcosme
まとめ
化粧水・美容液・乳液の順番は、スキンケア効果を最大限に引き出すための基本です。
スキンケアの基本は「化粧水→美容液→乳液→クリーム」の順番を守ることです。
この順番には科学的な根拠があり、「水分の多いものから油分の多いものへ」という原則に基づいています。
スキンケアは一朝一夕で効果が現れるものではありません。
正しい順番と方法を身につけて、毎日コツコツと続けることで、理想の肌に近づくことができます。
最初は覚えることが多く感じるかもしれませんが、慣れてしまえば自然にできるようになります。
まずは基本的なアイテムから始めて、徐々に自分に合ったスキンケアルーティンを見つけていきましょう。
今日から正しいスキンケアを始めて、未来の自分の肌に投資していきましょう。
正しい順番とアイテム選びで、毎日のケアがもっと楽しく、効果的になりますよ。
Sossy