(こちらの記事は2025年7月26日に投稿されました。)
美肌成分のトレンドが年々進化する中で、最近注目を集めているのが「PDRN」になります。
PDRNとは、ポリデオキシリボヌクレオチドという成分であり、DNAの断片から抽出された核酸系の生体物質となります。
「サーモンDNA」とも呼ばれるこの美容成分は、韓国コスメやエステ、美容皮膚科などでも広く使われており、肌の再生やエイジングケアをサポートする「修復系の実力派成分」として知られています。
それにより、肌が本来持つ力を引き出し、内側から健康で美しい状態へと導くため、多くの美容愛好家から支持されています。
この記事では、PDRNのメカニズムや美容効果、どんな人におすすめなのか、おすすめのスキンケア商品など徹底的に解説していきます。
「PDRNって何?」
「どんな肌に効果的なの?」
「PDRNの入っているスキンケア商品ってあるの?」
といった疑問を持っている方のために、分かりやすくまとめましたので、PDRNがあなたの肌にもたらす可能性を、ぜひこの記事でご確認ください。
PDRNについて詳しく知りたい人
PDRNの美容効果について知りたいて人
PDRNとは?
PDRNは「Polydeoxyribonucleotide(ポリデオキシリボヌクレオチド)」の略称であり、DNAの断片から抽出された核酸系の生体物質になります。
一般的に「サーモンDNA」と呼ばれる理由は、主にサーモン(鮭)の精子から抽出されることが多いためです。
ただし、必ずしもサーモン由来である必要はなく、他の魚類からも抽出することが可能です。
人の細胞に近い構造を持っており、細胞の修復・再生をサポートする働きがあるとされています。
本来は火傷や傷の治療などに使われていた医療グレードの成分で、近年はその再生力に着目され、スキンケアやエステ分野にも応用されるようになりました。
PDRNの分子構造と特徴
PDRNは低分子化されたDNA断片で、分子量は約50,000~1,500,000ダルトンです。
この適度な分子サイズにより、皮膚への浸透性が高く、細胞レベルでの作用が期待できます。
天然由来の成分でありながら、人工的に精製・加工されているため、安全性と効果の両立が図られています。
また、熱に対して比較的安定しており、化粧品への配合にも適しています。
Sossy
医療・美容での活用例
PDRNは美容分野で注目される前から、医療分野で創傷治癒促進剤として使用されてきました。
特にイタリアでは1990年代から医薬品として承認されており、やけどや潰瘍などの治療に用いられています。
この医療分野での長い使用実績が、美容分野での信頼性の根拠となっており、PDRNは現在以下のようなシーンで使われています
- 美容皮膚科での注射治療(リジュラン注射など)
- フェイシャルエステでの導入美容液
- 韓国コスメの美容液・クリーム・マスク
肌のハリ不足、赤み、シワ、ニキビ跡など、さまざまな肌悩みにアプローチできる成分として、多くの人に支持されています。
PDRNが注目される理由
ここでは、PDRNが注目されている理由についていくつかの観点からご紹介します。
韓国美容業界からの発信
まず、1つ目は韓国美容業界からの発信です。
韓国の美容業界の介入によってPDRNが美容成分として世界的に注目されるようになりました。
韓国では「鮭注射」として美容クリニックでの施術も人気を集めており、その効果の高さから一般のスキンケア製品への応用が進んでおります。
そのため、多くの韓国コスメブランドがPDRN配合製品を発売しています。
科学的根拠に基づく効果
2つ目は科学的根拠に基づく効果です。
PDRNは多くの研究論文で、その細胞修復効果や抗炎症作用が科学的に証明されています。
特に、線維芽細胞の活性化やコラーゲン合成の促進については、複数の研究で一貫した結果が報告されており、アンチエイジング効果への期待が高まっています。
天然由来の安全性
3つ目は天然由来の安全性です。
PDRNは化学合成された成分とは異なり、天然由来の成分になります。
そのため、アレルギー反応のリスクが低く、敏感肌の方でも使用しやすいとされています。
ただし、魚介類アレルギーをお持ちの方は注意が必要です。
PDRNの肌への効果メカニズム
ここでは、PDRNが肌にどのように作用し具体的にどのような変化をもたらすのか、そのメカニズムをわかりやすく解説していきます。
細胞レベルの過程や仕組み
PDRNが肌に与える効果は、細胞レベルでの複数のメカニズムによるものになります。
まず、PDRNは細胞膜を通過して細胞内に取り込まれ、DNA修復に関わる酵素系を活性化します。
これにより、損傷を受けた細胞のDNA修復が促進され、細胞の正常な機能が回復します。
結果として、肌のターンオーバーが正常化し、健康的な肌状態が維持されます。
アデノシン受容体への作用
PDRNは分解される過程でアデノシンを放出します。
アデノシンとは、私たちの体内に存在する、非常に重要な生体物質の一つであり、肌のコラーゲン生成を促す役割があります。
このアデノシンがアデノシン受容体(特にA2A受容体)に結合することで、様々な生理活性が発現します。
アデノシン受容体の活性化により、血管新生の促進、抗炎症作用、細胞増殖の促進などが起こり、これらが総合的に肌の改善につながります。
コラーゲン合成の促進
PDRNは線維芽細胞を直接刺激し、コラーゲンやエラスチンの合成を促進します。
これにより、肌のハリや弾力が改善され、しわやたるみの予防・改善効果が期待できます。
また、新しいコラーゲンの生成により、肌の密度が向上し、毛穴の目立ちにくい滑らかな肌質への改善も見込めます。
PDRNで期待できる美容効果
ここででは、PDRNで期待できる美容効果についてご紹介します。
しわ・たるみの改善
まず、1つ目はしわ・たるみの改善です。
コラーゲン合成の促進により、肌のハリと弾力が向上し、細かいしわから深いしわまで、様々なエイジングサインの改善が期待できます。
特に目元や口元などの表情しわに対する効果が高く、継続使用により見た目年齢の若返りが期待できます。
毛穴の改善
2つ目は毛穴の改善です。
PDRNによる肌質改善効果の一つに、毛穴の目立ちにくさがあります。
肌のキメが整い、毛穴周辺の肌がふっくらとすることで、毛穴が自然に目立たなくなります。
また、皮脂分泌のバランスが整うことで、毛穴の詰まりや黒ずみの予防効果も期待できます。
肌のトーンアップ・透明感向上
3つ目は肌のトーンアップ・透明感向上です。
PDRNは肌のターンオーバーを正常化する作用があり、古い角質の排出を促進します。
これにより、くすみが改善され、肌全体のトーンが明るくなります。
さらに、細胞レベルでの修復効果により、肌の透明感や輝きも向上し、健康的で美しい肌質を実現できます。
肌荒れ・炎症の鎮静
4つ目は肌荒れ・炎症の鎮静です。
PDRNの抗炎症作用により、ニキビや肌荒れなどの炎症性皮膚トラブルの改善も期待できます。
また、肌のバリア機能を強化することで、外部刺激に対する抵抗力も向上します。
敏感肌の方の肌質改善にも効果的とされています。
創傷治癒の促進
5つ目は創傷治癒の促進です。
医療分野での実績通り、PDRNは創傷治癒を促進する効果があります。
これは美容面では、ニキビ跡や小さな傷跡の改善に応用できます。
肌の自然な修復力を高めることで、ダメージを受けた肌の回復を早めることができます。
PDRNはどんな人におすすめ?
PDRN(サーモンDNA)は、その再生力と保湿力の高さから、さまざまな肌悩みに対応できる優秀な美容成分です。
特に、以下のような方におすすめです。
肌のハリや弾力が低下してきたと感じる方
まず、1つ目は肌のハリや弾力が低下してきたと感じる方になります。
年齢とともに減少するコラーゲンやエラスチンの生成をサポートしてくれるPDRNは、たるみや小ジワが気になり始めた方にぴったりです。
そのため、ふっくらとしたハリ感を取り戻したい人におすすめです。
肌荒れや赤みが出やすい敏感肌の方
2つ目は肌荒れや赤みが出やすい敏感肌の方になります。
抗炎症作用があるため、刺激を感じやすい肌や繰り返す肌荒れに悩んでいる人にもぴったりです。
肌のバリア機能をサポートし、落ち着いた健やかな肌へ導きます。
ニキビ跡やくすみが気になる方
3つ目はニキビ跡やくすみが気になる方になります。
PDRNはターンオーバーを整える作用があるため、ニキビ跡の色素沈着やくすみをケアしたい方にも効果が期待できます。
使い続けることで、肌のトーンアップも目指せます。
美容医療レベルのスキンケアをしたい方
4つ目は美容医療レベルのスキンケアをしたい方になります。
美容クリニックでの注射や導入施術にも使われている実力派成分なので、自宅でも本格的なエイジングケアを取り入れたい方におすすめです。
スキンケアの効果を底上げしたい人にもおすすめです。
PDRNのおすすめスキンケア商品
上でも説明しましたが、PDRNは再生医療や美容皮膚科の現場でも活用されている注目成分になります。
その効果を日々のスキンケアに取り入れたいなら、PDRN配合のコスメを選ぶのがおすすめです。
ここでは、日本でも購入しやすく、口コミ評価の高い商品をいくつかご紹介します。
Medicube(メディキューブ) PDRN ピンクシリーズ
まず、1つ目はMedicube(メディキューブ) PDRN ピンクシリーズです。
韓国発のドクターズコスメブランド「メディキューブ」のPDRNピンクシリーズは、美容マニアの間でも話題になっています。
特に人気のアイテムは下記の4つです。
● PDRN ピンク スージングトナー
PDRN ピンクナイアシンアミドミルキートナーは、PDRN成分を含んたテクスチャーが軽めの化粧水になります。
ナイアシンアミドとのダブル配合で、くすみ・毛穴をケアしながらしっとり肌に整えます。
もし、PDRN ピンク スージングトナの効果や使用感について詳しく知りたい場合は下記の記事をご参考ください。
【体験レビュー】medicube(メディキューブ) PDRN ピンクスージングトナーの効果は?化粧水の成分や使用感を徹底解説!
● PDRN ピンクナイアシンアミドミルキートナー
PDRN ピンクナイアシンアミドミルキートナーは、PDRN成分を含んたテクスチャーが重めの化粧水になります。
ナイアシンアミドとのダブル配合で、くすみ・毛穴をケアしながらしっとり肌に整えます。
● PDRN ピンクコラーゲンエクソソームショット
PDRN ピンクコラーゲンエクソソームショットは、PDRN成分を含んた導入美容液になります。
ハリ不足や小ジワが気になる肌にアプローチし、弾力アップをサポートします。
● PDRN ピンクペプチドセラム
PDRN ピンクペプチドセラムは、PDRN成分を含んた美容液になります。
PDRNに加え、ペプチドやセラミドなどの保湿・整肌成分も豊富です。
肌の土台からエイジングケアしたい人向けになります。
VT COSMETICS(ブイティコスメテックス)シリーズ
2つ目はVT COSMETICS(ブイティコスメテックス)シリーズです。
VT COSMETICS(ブイティコスメテックス)は、再生医療や皮膚科学に着目したスキンケアブランドで、肌本来の力を引き出す先端美容をコンセプトに展開しています。
このシリーズは、「刺さない美容針」として注目を集めるリードルを用いることで、美容マニアに注目を集めています。
また、今年の6月からリードルとPDRNが配合された、商品が発売されており、エイジングケア、肌のハリ・ツヤ、保湿ケアに優れたアイテムが揃っています。
特に人気のアイテムは下記の4つです。
● リードルショット(PDRN+リードルS100)
リードルショット(PDRN+リードルS100)とは、PDRNと微細な美容針(リードルS100)が融合した集中ケア導入美容液になります。
肌に塗布することで、リードルが角質層にアプローチし、PDRNの浸透をサポートします。
肌のキメを整え、ハリ・弾力を引き出すため、乾燥や小ジワが気になる方におすすめです。
● PDRN+ リードルS ミスト
PDRN+ リードルS ミストは、いつでもどこでも手軽にPDRNとリードルショットの成分を取り入れられるミストタイプの化粧水になります。
日中の肌の水分補給やリフレッシュに最適であり、肌の内側から潤いとツヤを与えてくれます。
● リードルS PDRN+ セラム
リードルS PDRN+ セラムは、高濃度のPDRNを配合し、肌本来の再生力を引き出す集中美容液になります。
乾燥やくすみが気になる肌にアプローチし、透明感のある健やかな肌へと導きます。
また、セラミドやペプチドも配合されており、肌のバリア機能もサポートします。
● PDRN+ デイリーマスク
PDRN+ デイリーマスクは、PDRNが贅沢に含まれた毎日のスキンケアに取り入れやすいシートマスクになります。
肌の水分・油分バランスを整え、しっとり滑らかな肌へとサポートします。
特に乾燥によるゆらぎが気になる日や、スペシャルケアとしても活躍します。
PDRNの将来性
PDRNは近年、美容医療やスキンケア業界で注目を集めている再生系成分であり、美容の常識を塗り替える存在として注目されています。
そのためここでは、PDRNが今後どのように美容業界に影響を与えていくのか、また技術の進歩によって期待される新たな可能性について解説します。
美容業界での位置づけ
PDRNは、これまでの一般的な美容成分とは異なるメカニズムで肌の再生を促す、注目の先端成分として美容業界において急速に存在感を高めています。
例えば、先ほどご紹介した「VT COSMETICS」などのブランドは、すでにPDRNを配合したスキンケア商品を複数展開しており、その効果の高さが多くのユーザーから評価されています。
今後は、さらに多くのブランドがPDRNを取り入れた製品を開発・発売することが予想され、美容成分の中でも「再生力」にフォーカスしたカテゴリーで、PDRNは中心的なポジションを担っていくでしょう。
技術発展による効果向上
現在、PDRNの抽出や安定化に関する技術開発は進化を続けており、これにより従来よりも高純度で安定したPDRNの配合が可能になってきています。
また、ビタミンCやナイアシンアミド、ペプチドなど、他の有効成分と組み合わせることで、肌のターンオーバーやバリア機能をより効率よくサポートする相乗効果の研究も盛んに行われています。
さらに、今後は個人の遺伝情報や肌質に合わせて成分を最適化する「パーソナライズドスキンケア」への応用も期待されており、PDRNは未来型スキンケアのキー成分として、ますます注目が集まることになるでしょう。
まとめ
PDRNは「ポリデオキシリボヌクレオチド)」といい、医療分野での実績に基づく科学的根拠のある美容成分です。
細胞レベルでの修復作用により、しわ・たるみの改善、毛穴ケア、肌質改善など、幅広い美容効果が期待できます。
天然由来でありながら高い安全性を持ち、多くの肌質の方に適していることも大きな魅力です。
ただし、効果を実感するためには継続使用が重要であり、信頼できる製品を選ぶことが必要です。
また、PDRNを配合したスキンケア商品が増えてくることが推測されるため、今後のスキンケアにおいて、PDRNは重要な選択肢の一つとなるでしょう。
あなたの肌悩みや目標に合わせて、PDRN配合製品を試してみてはいかがでしょうか。
敏感肌の方は、使用前にパッチテストを行いながら、無理のない範囲で取り入れてみてください。